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2018年2月15日 財界さっぽろ 不審者を事前検知。「ディフェンダーX」が北海道上陸

 防犯カメラは、主に犯人や証拠探しなど事後対応として活用されてきた。 一方、ロシア発の不審者事前検知システム「ディフェンダーX」は、映像から〝人の感情〟を解析し、不審者を事前に検知するシステムだ。

「ディフェンダーX」を開発したのはロシア政府機関。10万人以上の実験データをもとに、感情を可視化する技術を開発した。これを応用して製品化したのが、ロシアのエルシス社。ロシアとアメリカで特許を取得している。
 原理となるのは体の振動。人間の体は反射運動により微妙に振動を続けている。肉眼では見えないミクロ単位の振動だ。この反射運動は脳の働きや感情に密接に連動している。犯罪や不正を犯そうとする人の多くは、行動前の精神状態に特徴的なパターンがあり、「ディフェンダーX」はこの性質を利用して不審者を事前に検知する。

ディフェンダーX財界さっぽろ3月号

  小刻みな震えや振れ幅を映像解析により測定し、精神状態の変化を可視化。攻撃性が高まると赤くなり、ストレスや緊張状態を含む総合データが一定レベルに達すると不審者として検知する。
 この威力の高さと正確性を示したのがソチオリンピック。全262ゲートに「ディフェンダーX」を設置し、期間中270万人の来場者の中から、1日あたり約2620人を不審者として検知。この中の92%が、禁止物の持ち込み、異常行動、チケット無しなどの問題人物であり、見事に入場を阻止した。誤検知数はわずか8%。

  日本でも導入が進んでいる。2016年の伊勢志摩サミットで活用され、国内最大級の客船ターミナルである横浜港大さん橋国際客船ターミナルにも設置。20年の東京五輪に向けてさらに普及しそうだ。 マスコミも次世代の防犯システムとして幾度となく取り上げている。
 日本法人の「エルシスジャパン」は、各地に拠点を開設。昨年11月にエルシス北海道(本社・札幌市、高木茂光社長)を設立した。

 設置場所として向くのは、イベント会場やショッピングセンター、ホテルなど不特定多数が出入りする場所。病院や福祉施設もいいだろう。導入により警備員などの人件費削減も期待できる。  犯罪を未然に防ぐだけでなく、スタッフや出入り業者による内部犯罪の抑止力にもなる。
 大がかりな設備投資は必要なく、パソコン等のハードを含めた月額リース料は5万円程度(工事費除く)。ネットワーク環境が整っていれば、既存の防犯システムに組み込むこともできる。新しくカメラを導入する際は同社が機器選定までサポートする。

  また、カメラの前に1分座るだけでストレスや精神状態等をより広範囲に判定する「メンタルチェッカー」も取り扱っている。
  15年の労働安全衛生法改正により、従業員50人以上の事業所に対し、全従業員へのストレスチェック実施が義務づけられた。多く採用されているQ&A方式は、意図的に良好な精神状態を演じられるとの問題点が指摘されているが、メンタルチェッカーは客観的に精神状態を判定できる。こちらも時流に乗った製品として注目されている。
 問い合わせは?011・632・8710まで。

掲載は、財界さっぽろ3月号(213ページ)

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